●引き金と行動プラン
引き金とは・・・外側で起きる事柄や、環境で、それが起こった時には、嫌な感じがすること。そのこと自体は普通の反応なのだけれども、そのまま何もしないて放っておくと、実際に気分を悪くするような事柄。
自分の外側で起きてくる苦手な事柄や、状況の事で、放っておくと、調子を崩すことになるかもしれない事柄。「引き金と行動プラン」は、そんな、引き金(外部からの刺激)に対応するための行動プランです。生きていれば避けられない「引き金」に自分のコントロールを奪われずにすむようにしてくれます。
「引き金」と「引き金に対応する行動プラン」の例
≪1≫引き金の例(特定的に書く)
○職場でうまくいかなかった同僚との難しい人間関係
○障害年金の受給が拒否されるか問い合わせを受ける
○自分にとってきつい仕事をする。
○喪失やトラウマ
○悲惨なニューズ
○過労
○仕事のストレス
○家族とけんかする
○金欠状態になる
○体の病気
○セクシャルハラスメントを受ける
○攻撃的な騒音
○取り残された感じを引き起こすような状況
≪2≫引き金に対応する行動プランの例
○日常生活管理リストにあることをすべてしっかり行う
○仕事の関係することなら、職業カウンセラーか雇用主と話をする
○自分にとって簡単で、うまくやれる事に焦点をあてる
○自分でうまくできるとわかっている事を一つ成し遂げる
○真偽の確認(リアリティーチェック)をする
○サポーターと話をする
○雑記を書く
○精力的な運動をする
私の引き金と行動プラン
【1】「自分の引き金」を明らかにしておくパート(状態)と【2】(その「引き金」に対応する)自分の「道具」を示しておくパート(道具)に分かれています。
【1】自分の「引き金」
まず「引き金(外側からくること)」を列挙します。
①人間関係(会った人の嫌な態度・行動・言動)
②悪天候(暑さ・寒さ・雨天・強風)
③様々な用事で散らかった部屋
④電車の中の周りの人の存在
⑤静かな場所
⑥孤独な場所
【2】(その「引き金」に対応する)自分の「道具」
次に、自分の「引き金」に対応する自分の「道具」(自分の「元気に役立つ道具箱」にあるもの)を探します。
①多くのエネルギーを無駄にするため怒らない。 → 無視するに限る。
②日記を含む、様々なブログをアップする。 → 客観的に悪天候をとらえる。
③部屋の片付けをする。 → 最初から全部やろうとせず、身の周りから少しずつ。
④音楽をかけながらドライブする。 → 最初から電車に乗らない。
⑤音楽鑑賞。 → その時の自分が聴きたい音楽を聴く。
⑥親しい人や友人と過ごす。 → 孤独な状況を避ける。
※私は、その道具を用いた理由・その詳細を矢印の先に示しました。
関連記事:
- ◎WRAP
- ○メアリー・エレン・コープランド談(2002)
- ○メアリー・エレンからのメッセージ(2010)
- ◎WRAPの概要
- ◎WRAPの主要な概念を理解する
- ○リカバリーに大切なこと(キーコンセプト)
- ●希望
- ●自分で責任を持つこと
- ●学ぶこと
- ●自分のために権利擁護すること
- ●サポート
- ◎WRAPの各部分を探索する
- ○いい感じの自分
- ●元気に役立つ道具箱
- ●日常生活管理プラン
- ●引き金と行動プラン
- ●注意サインと行動プラン
- ●調子が悪くなってきている時の(深刻な乱れを知らせる)サインと行動プラン
- ●クライシスプラン
- ●クライシス後のプラン
- ○WRAPを使う
- ○関係性WRAP
- ○フォーカシングとマインドフルネスの違い
- ○WRAPを作り、使って、気付いたこと