精神障がい者ピアサポート専門員 養成研修 更新研修

日時:2018年01月20日(土)09:30~17:20、2018年01月21日(日)09:20~16:00
会場:東京大学 医学部3号館 N101教室
≪※この記録は主に私の考えを記録したものです。他にも様々な内容・意見がございました。≫
【一日目】
●講座1
〇オリエンテーション
〇目的:傾聴を大切にした演習をすることで、コミュニケーションスキルを高める。
 方法:ピアサポート専門員として、自分の意見をまとめ、皆で考え、共有する。
〇一言チェックイン(自己紹介・今の気持ち)
高木良文、埼玉県出身、研修は東京で行い、現在一般企業で事務をしています。
継続して働くにはどうしたら良いのかなということを学びに来ました。
〇吐き出しあいましょう
ピアサポート専門員認定証をもらってからの、
思い:前職での挫折感を感じていました。
変化:立ち直る機会がありました。
葛藤:他の方々へのあこがれがあります。
●講座2:ピアサポート専門員の活躍の場と職域拡大
①自分がしたい仕事:相談支援員、サービス等利用計画作成、訪問看護
②職場や職域:地活、病院、行政、就労AB
③自分に出来ること:話を聞く、介護、スーパーバイズ ← 当事者目線で
●講座3:自己覚知と自己開示
①「自己覚知」:診断を受けているのに、自分の病気を認めない人がいたら、あなたは何をしたくなりますか?
(1)ピアサポ専門員として、あなたは何をしたくなりますか?
自分が受容した話をして受容して欲しいと思う。
病気を個性であると理解してもらいたい。
(2)その背景にあるフレーム(枠組み)の言語化
受容できた理由は社会資源があることで生きやすくなったということだったから。
そういう人も居ていいのだ。偏見や差別をなくしたい。
※「情報から入ってくるものではなく、会った時の感じを感じたい」という人がいた。
※「何もしない」という人もいた。
相手の立場だったら?という話を聞いて、”はっ”とした。
→自分が主になっていた。してあげたい気持ちが上回っていた。
②「自己開示」
(1)自分の障害をどのようにピアに開示しているか。
相手が自分の病気をオープンにしてきた時と相手に聞かれた時に開示。
(2)そのリカバリ体験はピアにどう受け止められると思うか。
前置きとして「その人の苦しみはその人でないとわからない」と
言ってから話すので、本当に理解されているかはわからない。
●講座4:バウンダリー
①境界線を引こうか迷ったことは?どんな状況でしたか?
職務を背負い過ぎている時に別の仕事を引き受けた。
②境界線を引きましたか?なぜ?
悩んで断った。「限界」を感じたから。
※スーパーバイザーやスケジューリングしてくれる人がいると良い。
※場所や人を変えた話し合いも有効。
【二日目】
●講座5:原点回帰 リカバリ経験を活かして働く
〇講座では「存在価値」と「機能価値」の話があった。私のグループメンバーが大切にしたい原点は「存在価値」でした。
①あなたがピアサポ専門員として働くときに大切にしたい原点は?
「(電話相談で)ピアの権利を大切に、ピアから学ぶ。」
②日々の業務や日常で、原点がゆらいで、薄れた時にどんな工夫が必要か。
「原点と思うことをマニュアルに追記している。」
※「病気になったことを自分の人生を最も苦しめた話にしたくない。」という人がいた。
●講座6:新しい法制度「自立生活援助(自立生活アシスタント)」
〇新しい制度「自立生活援助」について座学があり、入院患者が一人暮らし出来る仕組み作りが考えられていることがわかりました。しかし事業所任せの雇用となるのは明白でした。
※職場が増えるような制度も大切だが、障害者が増えないような法制度(例えば教育関連)が欲しいと私は思いました。
●講座7:可能性を広げる多様な働き方(活躍)と協働
①対象者や自分自身の幅を広げるために出来ること
A直接的な働きかけ:挙がりませんでした。
B間接的な働きかけ:陰口や特定の人の話をチームでしないように指摘する。
  →変えていくのがピアサポ専門員の役割ではないか。
②自分がやってみようと思えることは?それは何故ですか?
そのチームに影響を与えることをやってみたい。
ネガティブなことをポジティブに変えていく。
(お互いに、伝える・話す)
※「間接的な働きかけ」とは、対象者への直接な支援ではなく、専門職などへの、リカバリ志向の環境を作る為にする働きかけのことです。
●講座8:全体の振り返り 更新研修後のアクションプラン
〇ピアサポート専門員のあなたが、
やりたいこと(Will):就労B型以外、地活もない地元の状況を変えてみたい。
できること(Can):更新研修への参加を続けること。
やらなければいけないこと(Must):研修の振り返り(まとめ)。
※あまりにも当たり前のことをCanとMustにしてしまった感があります。
●講座9:研修修了式
〇参加した時は自分に自信がなく、自虐的になっていました。参加して、色々な方々の考えや思いを知ることができ、最後には自分を責める自分がいなくなりました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。