学ぶこと(education)―自分の経験していることについてできる限りのことを学ぶことで、人生のいろいろなことについてよい判断ができるようになります。
必ずとは言い難いですけれども、私の身の周りには、元々は真面目で、向上心が強く、高学歴の精神障害者の方が多いような気がします。また、今まで出会ってきたピアサポーターの方々も学のある方が多いです。
私は大学院で研究中に統合失調症を罹患したのです。また、再発したのは一般就労中でした。ストレス(特に対人関係からくるもの)にすこぶる弱く、人との関係の中で、被害感が強くなり、被害妄想、幻聴とつながっていきました。ひどい時はテレビやラジオまで自分のことを言っていると思えました。発症した時期にもよりますが統合失調症の皆さんが罹患された時は同じような経験があるのではないでしょうか。
他の障害の方も何らかの生きづらさを抱えていらっしゃると思います。障害を抱えてから「学ぶこと」、多くの人は病識や社会制度や社会資源についてかと存じます。確かに病気や制度や社会資源などに関わることを「学ぶこと」というのも「自分の経験していることについてできる限りのことを学ぶこと」で、これからの人生のいろいろなことについてよい判断ができるようになると思います。
しかし「自分の経験していること」とはそれだけではなく、色々なことがあると思います。例えば、学業で得たこと、仕事で得たこと、趣味としていること、ライフワークとしていること、関心のあること、などなど。私は、どんなことでも学びにつながると思います。だからこそ「学ぶことで、人生のいろいろなことについてよい判断ができる」ようになると思うのです。今、この文章を読んで下さっている方も、きっと向学心がある方だと思います。
私の母は「人生、一生勉強だよ。」と言います。特に人間関係で経験のことを言っているのです。確かに、人間社会では、言葉や物のやりとりだけでも、礼節を重んじる傾向にあります。私も「人との関係を良好にすることを学んでいる」と実感することが多いです。
転職サイトに登録すると自分のスキルシートができると思います。自分の資格が少なくてがっかりしてしまうかもしれません。でも、自分の目指す仕事に必要なスキルが明確にわかります。やってみる価値はあると思います。これからもいろいろなことを学んでいきましょう。
私のキーコンセプト(家)の中では「ドア」に該当するように思います。外界に出て、学ぶことは大きいです。
関連記事:
- ◎WRAP
- ○メアリー・エレン・コープランド談(2002)
- ○メアリー・エレンからのメッセージ(2010)
- ◎WRAPの概要
- ◎WRAPの主要な概念を理解する
- ○リカバリーに大切なこと(キーコンセプト)
- ●希望
- ●自分で責任を持つこと
- ●学ぶこと
- ●自分のために権利擁護すること
- ●サポート
- ◎WRAPの各部分を探索する
- ○いい感じの自分
- ●元気に役立つ道具箱
- ●日常生活管理プラン
- ●引き金と行動プラン
- ●注意サインと行動プラン
- ●調子が悪くなってきている時の(深刻な乱れを知らせる)サインと行動プラン
- ●クライシスプラン
- ●クライシス後のプラン
- ○WRAPを使う
- ○関係性WRAP
- ○フォーカシングとマインドフルネスの違い
- ○WRAPを作り、使って、気付いたこと